膝を痛めると軟骨がすり減っていてもうだめだとか、 年だからしようがないとか言われ、
もう旅行にも行けないし、
死ぬまでこの痛みと共にしなければと辛い気持ちでおられる方、
諦めずまず御来院下さい。
又、通院している患者さんにいろいろ聞いてください。
この項では、膝をいためた原因や、
その症状などを少し細目にわたって記してあります。
良く見ていただき是非御来院下さい。
又、不安な方は初めのページのメールをクリックし
膝に関してどのような悩みや質問でも良いのでメール下さい。

折返しお返事を致します。
膝は、ほんのちょっとした事で悪くなります。
膝は歩いたり座ったり登り下りや捻り、全体重を乗せたりと、体の中で最も使われる所です。
そこでこの様に使われている膝は、ほんのちょっとした事で悪くなります。

■原因として
1. 成長期に膝を使いすぎた場合
2. 事故などで膝を捻ったり、打撲した場合
3. 肩や腰をこわし、一方に体重移動を長年してきた場合
4. 男女共に更年期を迎え、筋力が衰えた場合

以上のような事が考えられます。

そこで膝を壊すと、必ず症状が出てきます。その症状は以下の様です。

■症状
初期 座っていて立ちあがるときに膝が伸びにくかったり、 ズキッ!とした痛みがあったり、階段の上り下りで痛みが出たり、 普通に歩いたり座ったりはできるが、痛みの場所を手で触るとちょっとした痛みがある事があります。
中期 この頃になると、座っていて立ち上がる時強い痛みがあり、 膝がまっすぐに伸びにくくなり、2,3歩歩かないと普段通りに歩けなかったり、 膝のずれ方向によって階段の上り下りが痛くて、 手すりなどにつかまらないと上り下りはできない程になります。 又、膝回りが腫れ始めて熱をもつ事があります。
後期 この時期になると、正座をする事や膝を伸ばして寝ることもできにくくなり、 その為にトイレでの立ち座りも不自由になります。
膝は片方を痛めると痛めた膝をかばって歩いたり、 体重を良い方の膝に乗せるために程なくもう一方の膝にも痛みが出る様になります。
また夜寝ようとすると膝回りがズキ!ズキ!痛くなり寝ることもできなくなり特に膝回り内側が腫れて、 水も溜まってきて熱が出る様になります。
■膝を壊す時のメカニズム
例)左腰を痛めている場合
  左腰を痛めていると、その腰をかばう為に右足に体重を乗せる様になります。 そのような状態が長く続くと右膝に体重がかかり少しずつ右膝に負担がかかってきます。 しかし筋力のある場合は膝の張りだけですみますが、 更年期を迎えた(女性45才〜55才位)(男性55才〜65才位)場合は筋力が弱くなったり、 又軟化してしまう為骨をしっかり押さえる事ができなくなって、膝を壊す事になります。
例)膝を捻り痛めた場合
  片方の足を浮かせて一方の足に体重を乗せ、 止まった状態で体を反転すると体重の乗った膝に負担がかかります。
普通、その時点では膝回りの筋肉が骨に負担がかからない様に踏ん張ってくれますが 成長期の急激に身長の伸びる時(膝回りの筋肉が弱くなる)や、成長期を過ぎても筋力の弱い場合などは、 一気に膝を捻ってしまい膝を痛めてしまいます。
■膝を壊してしまった場合の対処法

膝は自分で治すことは出来ません!

治すことは私たちに任せて、少しでも悪くさせない様にするポイントを教えます。
まず、膝が痛いが少し我慢していると何とかなるのではないかと思い、 風呂の中で正座をしたり膝を揉んでみたりします。
一時楽になりますが、また、夜寝ている時や寝返りなどで痛みが出て来たり、 朝起きた時などに痛みが出てきます。すると一層、風呂で動かしたりしますが、 少しずつ悪くなり膝に熱が出ると湿布をしたり腫れると水を抜いたりします。
そのうちに歩くと痛いのでその痛みを取り除こうとサポータをします。 するとより一層悪くなってしまいます。


■自分で出来る膝を悪くしない方法として

まず痛み出したら風呂の中で正座をしてはいけません。
又、膝を揉んだり運動してもいけません。
但し、風呂から出る時に必ずして欲しい事があります。
浴槽から出たら、体を拭く前にコップ1杯の冷水(水道の水)を痛みのある膝に掛けるか、 シャワーで冷水をさっと掛けるなどして下さい。楽になります。
次に膝に熱が出てきたら、湿布を貼ってはいけません。
膝はかぶれやすく、そのかぶれからも熱が出てしまいます。
又、膝が痛いからといってサポーターをすることもいけません。
痛みをサポーターで押さえてしまうと膝回りの筋肉が強烈に衰えてしまい 自分の力で治すことが出来なくなってしまいます。
そこで膝に熱が出たり、水が溜まったり、痛みが出始めるなどした場合はストレッチをして下さい。

ストレッチは以下の方法で20回。朝と夕方に2度行って下さい。

1

1.ゆっくりとかかとで押し出す様に伸ばし始める。
2 2.ここでかかとが床に着かない様にしてかかとを足先より前に出しながら押していく。
3 3.かかとを伸ばしきったらかかとが握りこぶし1個分程浮かせたまま1,2,3と数える。
4 4.3つ数えた後、今度は早めに1.の場所まで戻る。

この一連の動作を20回、朝、晩行います。
※注意 風呂から出てすぐ運動すると腫れが出やすいので風呂に入る前にして下さい