股関節の痛み

●庭の草むしりをしたり、家の片付け仕事を根気よくした後に立ち 上がろうとする時、股の付け根に痛みを感じることがありませんか?

●寝て起きた後、食事の用意をしようとすると腰全体が重痛くなる ことがありませんか?

●セキをしたとき、股の付け根にズキッとした痛みを感じたことがありませんか?

このように股の付け根の痛みは男性よりも女性に多く、 特に産後の女性や更年期前後の方に多く見られる症状です。

原因

股の付け根が痛くなる原因として、男性よりも女性は赤ちゃんを産むために骨盤の開きが大きくてなおかつ筋力も弱いため、仙骨、股関節間にズレがでると共に恥骨にズレが起こり、ズキッとした痛みが発生します。

また、スポーツをする人に多く見られる事ですが、股関節を柔軟にする事を目的とした強めの開脚は知らないうちに仙腸関節や恥骨間関節をずらしてしまい、男・女を問わず腰や恥骨にズキッとした痛みが発生します。

症状

股の痛みは骨盤のズレによって引き起こされる痛みのために、 症状が次々と出て最終的には臀(でん)部〜膝まで痛みが出てきます。

「一般に骨盤のズレは利き足方向に出ることが多く、左右の骨盤が同時にずれることはまれで少ない。」

1.初期の痛みは動作〜次の動作に移るとき股に張りがあり違和感もあります。

2.中期になると、立ち上がるときや、くしゃみでズキッとした痛みが股間に出て、 思わず押さえたくなる痛みが出ることもあります。

3.後期になると、寝ていると何の痛みもないが、 起き上がって朝食の用意をしようとするとお尻の後ろ、 横、股の付け根が痛くなり立っていることがつらくて我慢できなくなります。

4.最後の頃になると、上向きに寝ることがつらく、 寝返りをするたびに痛みが出るし、立ち上がると痛みが股やお尻周りに強く出て長い間立っていられなくなったり、 痛み方向の膝内側にも痛みが出てきて、くしゃみで股間に息もできないほどの強い痛みが出ます。

やってはいけない事

1.ガーデニングなどで、しゃがみっぱなしで仕事をしたり、 またしゃがんで草むしりなどを長い時間してはいけません。 対策として、ヤッケのズボンなどをはいて必ず膝を着いてガーデニングや草むしりを楽しんでください。

2.股関節を柔軟にすることを目的とした股関節の開脚は、 強く開脚することにより知らず知らずのうちに恥骨など骨盤をはずしてしまう事が多いです。 対策としてどうしても開脚しなければならないとき、特に女性は、軽めに且つ何回かに分けて行ってください。 「中高年の女性は開脚ができるからといって強めにすると、あるとき突然強い痛みが出てくることがありますから、 特に弱めのストレッチをお勧めします。」

3.自然分娩や帝王切開にかかわらず赤ちゃんが生み月になるとお腹の下の方に下がり骨盤が開いていますので、 生み終わったあとは産婦人科の先生とよく相談の上、骨盤を少しの期間締めてください。 ここで手を抜くと後々痛みが強く出ることが多いです。

「なお、いつまでたっても股間の痛みが治らないときは、オリモノが完全に降りたあとにおいでください。」

今までは骨盤のズレを治すために、ゴムバンドを巻いてごろごろ転がしたり、 コルセットを巻いたりしていましたが、今は技術が進んで相当早くまたほぼ確実に痛みを取り除くことができます。

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